認知症について

「認知症」ってどんな病気?

認知症は、さまざまな脳の病気や障害など様々な原因により認知機能(記憶、判断力など)が低下して、、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。
年齢を重ねるほど発症する可能性が高まり初期は、加齢による単なる物忘れに見えることが多くゆっくりと進行します。認知症”は病名ではなく、症候群で最大の原因が加齢であり、平成29年度高齢者白書によると、2012年は認知症患者数が約460万人、高齢者人口の15%という割合です。

以前よりもの忘れが増えている、もの忘れの頻度が増えてきたと感じたら、「もしも」の場合に備え、医療機関や地域包括支援センターなどに相談することが早期発見につながります。

認知症は一般的には高齢者に多い病気ですが、65歳未満で「若年性認知症」になる方もいます。

日本医療研究開発機構(AMED)認知症研究開発事業による若年性認知症実態調査の「わが国の若年性認知症の有病率と有病者数」(2017年度~2019年度調査)では、全国における18歳~64歳の若年性認知症者数は3万5,700人、人口10万人当たりだと50.9人と推計されています。AMED研究 若年性認知症の有病率・生活実態調査

若年性認知症も病名ではなく、症候群で65歳未満で発症する認知症の総称であるため、若年性認知症の原因疾患の種類も原因となる疾患もさまざまです。

「もの忘れ」や「ミスが増える」など少しでも異変に気が付いたら、「もしも」の場合に備え、早期受診・早期診断が重要です。